第5回 JPNIC 理事会議事要録 日 時:平成 7年 4月 28日(金) 14:15 〜 17:15 場 所:東京大学教育用計算機センター 小会議室 出席者:理事 淺野 正一郎(代理人:鈴木 新一)、 石田 晴久 (代理人:加藤 朗)、 釜江 常好、(代理人:高田 広章)、 野口 正一、村井 純、 森 瑞穂(16:30以降、代理人:東田 幸樹)、 吉村 伸 監事 東田 幸樹、丸山 直昌 運営委員 平原 正樹(委員長)、後藤 滋樹、小西 和憲、 佐野 晋、 事務局 中山 雅哉(事務局長)、佐藤 裕介、山上 正代 配布資料: 第 5 回 JPNIC 理事会議事次第 資料 1-1 第 4 回 JPNIC 理事会議事要録案 資料 1-2 理事会電子メイル会議報告 資料 2-1 平成 6 年度 JPNIC 決算報告書 資料 2-2 平成 6 年度 JPNIC 活動報告書 資料 3 JPNIC 正会員 InetClub の退会について 資料 4 平成 6 年度 JPNIC 会員一覧 資料 5 ドメイン名・IPアドレス取得申請手数料実施案 資料 6 平成 7 年度予算案 資料 7 規程の改正について 議事概要 村井センター長司会のもと、JPNIC規程第 32 条に基づき第 5 回 JPNIC 理事会の開催が要請され、第 30 条第 1 項に基づいて理事の 2/3 の出席 ( 7名 )を確認して会議の成立を確認して開催が宣言された。 会議に先立ち、各議題に関係する JPNIC 運営委員のオブザーバーとし ての参加が承認された。 また、JPNIC 理事の任期については、次期の理事が決まるまでというこ とが確認された。 続いて、配布資料の確認があった。 1. 前回議事録確認 1.1) 第4回 JPNIC 理事会議事要録の確認 中山事務局長により、資料 1-1 に基づいて報告がなされ、承認され た。 1.2) 理事会電子メイル会議について 中山事務局長により、資料 1-2 に基づいて、以下の件を含め報告が なされ、承認された。 2. 平成6年度報告 2.1) 平成6年度決算報告 中山事務局長により、資料 2-1 に基づいて、以下の報告がなされ、 承認された。 *予算と決算の差額の大きい部分について、若干の説明がなされた。 ・会議費:総会の費用迄見込んでいたが、第4回総会については、 95 年度に計上されるため余った。 ・国内旅費:各 WG 等のため計上したが、遠方の方の不参加が多か ったため執行されなかった部分があった。 ・レンタル費:前年度より継続しているものがあるため、コストダ ウンとなっている。 ・翻訳費:業者から納入された翻訳をチェックする体制が整わなか ったため、なかなか、予定通り執行できなかった。 ・電話加入権:第3回総会で指摘があり、費目をたて、資産とした。 ・予備費:新年度予算が成立するまでの間の活動を維持するための 額を見込んだ。 *次期繰越金の処理について ・法人化引当に積み増さない。 ・法人化の際の基本財産の必要額には、明確な規定はなく、重要な 点は「運転資金」と「しっかりした会計」である。 ・引当金は他の用途には使いにくいので、積み増さない。 *繰越金に対する税問題 本年度は 800 万円程度であるが JPNIC の資産は本来 JPNIC 会員の 共同資産であるため、一会員当りでは問題になる額ではない。 2.2) 平成6年度活動報告 平原運営委員長により、資料 2-2 に基づいて、平成6年度 JPNIC 活動 報告がなされた。 これに対して、運営委員に掛かる負担が大きいに関わらず、順調な運営 が行なわれているとの、理事の評価があった。 また、今後は、「金銭的に解決できる問題」「組織的な問題」「専門知 識を有する職員数の増強」等、改善可能な限り運営委員の負担を除いて 行く方向で、運営委員本来の役割と姿へと努力していくという意見がだ された。 3. JPNIC会員の退会について 中山事務局長により、資料 3 に基づいて報告があり、解散のため 94年度 末をもって、提出されていた「InetClub の退会」の届について、審議の 結果、承認された。 4. 平成7年度 JPNIC会員報告 中山事務局長により、資料 4 に基づいて、報告がなされた。 ・会員数 43 (4/28 現在) ・会員の名称変更等がある。 5. 法人化検討に関する報告 Future-wg chair の東田委員により、法人化検討に関する経過報告が行 なわれた。 意見交換があった後、 今後、更に、社会的な面においても、組織的な面においても、主体性の ある法人化の検討を進めて行くと合意された。 6. 手数料制の導入について Finance-wg chair の佐野委員により、資料 8 に基づいて、検討結果に ついて報告がなされた。 続いて、資料 5 に基づいて、ドメイン名・IPアドレス取得申請手数料 実施案について説明が行なわれた。 審議の結果、 ポリシーを含めて分かり易い表現で総会へ提案していくことが了承さ れた。 7. 平成7年度以降の活動方針について 平原運営委員長により、平成7年度活動のイメージが口頭で提案された。 それにより、以下の方針が挙げられた。 ・手数料制導入 ・NSPによる代行 ・JPNIC にしか出来ないこと ・ユーザーに対する種々なサービスの採り入れ ・新しい要求に答える機能を採り入れていく これらの方針を打ち出したものを総会に提案することが了承された。 8. 平成7年度予算案 本件については、次期事務局長に予定されている丸山監事から報告す る、との説明があり、了承された。 丸山監事により、資料 6 に基づいて、平成 7 年度予算案と平成 7 年 度事業計画案が出され、承認された。 9. 規程の改正 丸山監事が、運営委員として規程の改正案作成に参加した立場から、 資料 7 に基づいて、説明を行なった。 若干の字句の訂正があった後、 「本センター会員と会費に関する細則」の改正が本理事会で承認され、 「本規程の改正」及び「本センター事務局に関する細則」の改正「本 センター手数料に関する細則」の改正を総会へ提案することが承認さ れた。 10.その他 10.1)新入会の期日について 年度末の入会において、会費支払い等に伴う不合理が起きないように、 申請書に入会希望日の項目を入れることが承認された。 10.2)総会の決議を要する議題について [1]平成6年度決算 [2]手数料導入の案件 [3]平成8年度収入体制を変更する場合の手続きに関する案件 [4]平成7年度予算案 [5]規程の改正 10.3)次期理事会への申し送り事項が承認された。 [1]法人化について 資金面を含めた諸体制により、JPNIC の活動目的に基づいた法人化 を主体的に推進して下さい。 [2]会員資格について 状況に応じた、明解で公平感の高い会員資格を確立して下さい。 [3]会費制度について 状況に応じた、明解で公平感の高い会費制度を確立して下さい。 [4]国際協調について インターネット関連の各組織との協力により、有効な国際的な協調 を推進して下さい。 [5]その他、一般 事務局、運営委員会の充実した体制を確立し、それらとの連携によ り、よりよい JPNICの活動を推進して下さい。 10.4)新事務局長の任命 丸山監事を新事務局長に任命することが議決された。 --- 以上 ---