1995/03/07  資料1-1      第12回 JPNIC 運営委員会議事録( 案 ) 開催日時 :  1995年 1月 20日(金) 10:25 〜 18:45 場 所 :  東京大学 教育用計算機センター講義室 出席委員 :  相澤彰子(AM)、神山一恵、後藤邦夫(PM)、後藤滋樹、 小西和憲、佐野 晋、高田広章、辰巳治之、中村順一、 中山雅哉(PM 5 〜)、東田幸樹、平原正樹、松方 純、 松本敏文(PM)、丸山直昌、吉村 伸、 欠席委員 : 酒井伸啓、村井 純、 委任状 提出委員 : 相澤彰子(PM)、加藤 朗、中山雅哉、後藤邦夫 WGスタッフ: 岡 敦子、 事 務 局 : 小島育夫、山上正代、吉澤文代、 招 待 者 : 傍 聴 者 : 2名 配布資料: [ 公開資料 ] 第12回 JPNIC 運営委員会議事次第 資料1-1 第11回 JPNIC 運営委員会議事録( 案 ) 資料1-2-1 第10回 JPNIC 運営委員会議事録の承認 資料1-2-2 「JPNIC 会員ネットワークによる IP アドレス の割り当てに 関するガイド」の改正 資料1-2-3 「JPNIC 会員ネットワーク MESH の IP アドレス delegation 」 資料2-1 ドメイン名割り当て報告 資料2-2 IP アドレス割当作業報告 資料2-3 DB WG 作業報告 資料2-4 DNS 管理グループ作業報告 資料2-5 JPNIC 運営委員会 PUB-WG 報告 資料2-6 「FINANCE WG 11月2日以後の活動報告」 資料2-7 APNG( Beijing )の報告 資料2-9 「IS WGの作業状況報告」 資料2-10 その他の報告事項 資料2-11 申請処理統一フォーマットの検討 資料2-12-1 goiken、kujo 報告 資料2-12-2 goiken、kujo、suggestions 資料3-1 DOMAIN WG 打ち合せ議事録 資料3-2 DNS 管理グループからの議題 資料3-3 JPNIC 運営委員会 PUB-WG 審議事項 [ 非公開資料 ]     議事 高田 JPNIC 運営副委員長司会のもと、センター規程第30条第1項に基 づき、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 3通を含めて16名 )を確認し、第12 回の JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言された。 議事に先立ち 資料の確認が 行なわれた。 1. 前回議事録の確認 1.1) 第11回の運営委員会議事録確認 資料 1-1 に基づいて第11回の運営委員会議事録を確認した。 これに対して資料 1-1 の一部を以下の通り訂正することとなった。 2. ワーキンググループからの作業報告 *6) SOC [誤] JPNIC 総会後、K.後藤委員 [正] JPNIC 総会後、後藤(邦)委員 ここで 2.13)「 日本の高度情報化推進製作の概要 について」で報告されている 質疑応答中にある有識者会議の構成員に Internet からののメンバーを加 えてもらえるよう、高度情報通信社会推進本部に公式に要望を提出しては という意見が出され、了承された。 また、 「 IP アドレスの割り当て 」において抱える諸問題について意見の交換が あり、以下の通りの合意があった。 ・JPNIC 会員が日本のインターネットのルーティングテーブルに対して掛 けるストレスの問題の調査を JEPG/IP に依頼する。 ・IP アドレス delegation の承認の方法についても IP-WG だけでは責任 が重過ぎることや、関係のある他の WG でも知っておく必要があること から今後も従来通り、簡易vote にかけ運営委員会で確認する方法をとる。 1.2) 電子メイル会議の議事録確認 資料 1-2-1、1-2-2、1-2-3 に基づいて 報告があり、承認された。 ここで、司会が平原運営委員長に代わり、議事が続行された。 2. ワーキンググループからの作業報告 2.1) DOM 神山委員より、資料2-1 に基づきドメイン名の割り当て状況と以下の作業報 告あった。   *10月頃から一ヶ月当たり100件以上の申請処理を行なっている。 *郵送申請に添付されてくる組織の規則は平均的に量が多く、入力作業が困 難なケースがあったため AD、OR に関しては時間が掛かった。 *AD と OR の新規が多かったのがこの期間の特徴であった。 *11月、12月の DOM-WG meeting において、地域型ドメインに地方公共団体 の属性を入れる案が出た。 ドキュメント改定が少し遅れるが、申請中のものに関してはメールで打診 中、すでに割り当てている所に関しては同様のメールを出すことにしている。 また、 すでに利用が進んでいる都道府県については、今までのコンベンションで するが、改定の旨を伝え、判断は各都市に任せる。 2.2) IP + AS 吉村委員により、資料 2-2 に基づいて IP アドレスの割り当て状況と以下の 作業報告が行なわれた。 *申請件数としては一ヶ月当たり100件ほどとなっている。 *審議をする必要のないもの、及び、問題のないものは 3 割しかなかった。 *8月では郵送が 50パーセントとなっている。 *この 1年件数は伸びていないが、IPアドレスの割り当てが順調に行なわれ てきた。 *CIDR ブロックの delegation のサイズの単位は 64、128、256 となっている。 ここで IP アドレス返却について、意見の交換があった。 ・インターネット プロバイダーという概念を確立させれば、プロバイダーに つなげるためのアドレスということにシフト出来る。(アドレスは「割当」 というより「つながっている間だけ利用できるもの」という概念にシフトさ せる方向で、プロバイダーとの関係が切れたら、ユーザーから返却して もらう。) ・グローバル NIC に対しては協調が必要であるが、日本としての望ましい形 を示すことは大事である。 ・ルーティングとCIDRとの関係を理解して貰えるドキュメントを作っておく 方がよい。   2.3) DB 高田委員より、資料 2-3 に基づき、作業報告があった。 *新しい 割当/管理システム の設計について、資料 2-11 の「申請処理統 一フォーマット」を検討中である。 これについて次のような意見の交換があった。 ・whoisで英語でも日本語でも充分出せる情報をいれておく努力をする。 ・新システムの全体像が見えないと、IP の作業も能率よくいかなくなること もあり、また、4月からフォームを換えるので、新システムにするための アナウンスを 2月中にはしなければならない。 ・住所欄も将来的には、地域型ドメインに応じたシステムへの変更に際して 解析を必要とするため、統一化を止めることとした。 ・ネットワーク情報のところで、CIDR のサイズも載せる。 ・組織情報を作る際に、1つの組織が複数のネットワークアドレスやドメイ ン名を持つ場合に、それぞれについて運用責任者が異なる場合があり、WG 内でかなりの議論があったが、現在の案では、組織情報にデフォルトの運 用責任者を入れ、それと異なる運用責任者を登録したいネットワークアド レスやドメイン名の情報中で上書きするという方向で考えている。 ・組織情報を分けた理由は 1] ある組織から DOM-WG とIP-WG 各々への申請がある場合、組織情報の ユニークネスを保つことにより、手間が一度で済む。 2] ドメイン名とネットワークアドレスのバインディングをさせることに より、同一組織なら中継して出来る。 3]請求書をトータルの金額で送ることが可能となり、また、別のサービス に対しては運用責任者を別に記述できる様にしてある。 以上の後 資料 2-11「申請処理統一フォーマット( 案 )」をドキュメント改定という 点で簡易vote することになった。 休憩 : 昼食 - 12:57 〜 13:50 - 2.4) DNS  高田委員より、資料 2-4 に基づき作業報告があった。 *事故についての対策として ・見張り人をつける方がよい。 ・一人でやるのではなく、人手を増やすか自動化にするなどが考えられる。 2.5) PUB 中村委員により、資料 2-5 に基づいて作業報告があった。 *UNIX Fair 報告。 ・配布印刷物のニュースレターは、スタッフの尽力と印刷業者の快諾により 早急に順調に仕上がり、当日、2日間で 4,000部の配布となった。 ここで、以下の件が決まった。 ・質問/意見 の例については、各 WG に振り当て、Q & A の形で次回(第13 回)運営委員会で資料として出す。 担当割り当て (1)(2)(8) DOM (3)(6)(7) IP (4) DB (5) FINANCE (9) 事務局 期日/2月末 とし、事務局(小島スタッフ)がまとめる。 *ニュースレター NO.2 NO.2 は印刷までの期日が短過ぎたことは異例とし、次回の原稿〆切は3週間 前を期限とする。 *その他の雑誌の原稿 ・インターネットマガジンはインフォメーションでよい。 ・UNIX マガジンについては 要望があれば、長期スケジュールを見通して出 してほしい。 2.6) SOC 今回は特に報告はなかった。   2.7) FUTURE 今回、特に報告はなかった。 2.8) FINANCE 後藤(邦)委員により、資料 2-6 に基づいて作業報告があった。 *抱えている緊急の課題、種々の問題整理等のため、近々もう一度、 FINANCE、FUTURE を含めた meeting を持つことにしている。 *早急に、専門家コンサルタント( 弁護士+税理士 )依頼を実現することとする。 *オフライン meeting の予定 1.FINANCE、RULE、事務局 4月手続きに関する大旨の話 2.SOC、FUTURE、APNIC その他の根本的な話 3.FINANCE 4.総会についての件 2.9) APNIC 後藤( 滋 )委員により、資料 2-7 に基づいて APNIC 報告があった。 *APNIC Meeting ・1/16、1/17 バンコクに於いて開催、15カ国、83名の参加となった。 日本からは 7名出席した。 ・JPNIC からの報告は、後藤( 邦 )委員のまとめている FINANCE のレポー トを参考資料として配布した。 ・他国からドメイン名の扱いについての質問があった。 ・課金モデルの問題は妥協案として、半年後に見通しをする条件で、基本的 には、寄付金モデルを行なうということになった。 このように寄付金となったが、JPNIC としてはチャージが行なわれたと想 定した金額相当( これまでのガイドラインであるリソースの 10% に注意 することにして )を分担金( 仮称 )として出すこととして、95年度の予算 案に計上することを提案する方向でいる。 ・これからも継続して APNIC を支えて行くか、また、APNIC の上( INTER- NIC から US を除いた )をサポートするために、APNIC の各国にさらに大 きな負担( オペレーションの点、及び、NIC の仕事の点も含めて )は及ば ないのかについては、APNIC-WG で今後さらに 相談して行く必要があり、 JPNIC としてのコンセンサスを明確にしておくことは大切である。 ・ISOC のアジアパシフィック支部を作ることについては 関係者と協議を続 けている。その結果によって APNG 再編もあり得る。 2.10) RULE 松本委員により、口頭で以下の報告があった。 *前回( 第11回 )運営委員会の議事録の中の審議事項の「覚書」を近日中に 運営委員と WG スタッフを対象に、簡易 vote する。 *FINANCE-WG から出された案を盛り込んだ RULE-WG としての案を、追って committee にメールで流すこととする。 2.11) IS 辰巳委員により、資料 2-9 に基づいて、作業報告があった。 *昨年度の英訳された文書の proof reading は、只今、作業中であり、終っ た段階で IS に置くこととする。 2.12) ASSESS 丸山委員により、資料 2-12-1、2-12-2 に基づいて、報告があった。 *query の窓口を知らずに、質問を goiken、kujo の方へ寄せて来るので、 今後、機械的に担当の query@db.nic.ad.jp の方へ forward する。 *尋ね人に関する定型フォームは只今は進んでいない。 *寄せられた goiken、kujo の対応方法をドキュメント化し、手順を確立す る作業に早急に取り掛かる。 2.13) その他の報告事項 小島事務局スタッフにより、資料 2-10 に基づいて以下の報告があった。 *トラブルが毎月起こることについての対処は ・ftp.nic.ad.jp を ns から zeus に移した。 ・リソース、オペレーションの管理に努力している。 ここで、以下のような意見が多数あった。 *新規会員については、危機感で入会してくるものが増える心配がある。 そのため、criteria を明確にするための作業スケジュールを議論する必 要があり、最低のガイドラインを明示する JPNIC の主旨を作る。 主旨は運営委員長が書き、再び議論することとし、今後はそれを基に事 務局で対応し、対応が間に合わないときは運営委員長にまわす方法をとる。 *新規入会申し込み受付の窓口を別に設け、いつでも説明出来る態勢を作っ ておく方がよいのではないか。 3. ワーキンググループからの審議事項 3.1) DOM 1] DOMAIN-WG 打ち合せの報告 神山委員により、資料 3-1 に基づいて報告があった。 *OR について、否定の意見がなければ、簡易 vote に掛ける。 *JPNIC 会員以外から AD の申請が来た場合は、運営委員会( WGではなく ) で審議する。 3.2) DNS 1] DNS の 3系列廃止に関する件について 高田委員により、提案があり、資料 3-2 に基づいて審議を行ない、以下の ような意見交換があった。 ・課金した時、com domain が残る。 ・フォームが変わり海外認定がなくなる。 ・国内 com が沢山出来るかも知れない。 その結果、次の合意があった。 *DNS の 3系列廃止止後のサーバー配置についても、JEPG/IP へ検討を依頼 する。 3.3) PUB 1] ニュースレター NO.3 発行計画について 中村委員より、資料 3-3 に基づいて提案があり、審議の結果、以下の項 目が決まった。 *目次案:(1)巻頭言について センター長が書く。( 原稿依頼と回収は PUB chair が責任を持つ。) *目次案:(11) 役員、運営委員一覧について 任期を記する。 *目次案:(14)に FAQ を加え、担当は事務局とする。 3.4) 今後のスケジュール 1] 第 5 回理事会開催予定 4/28 or 5/1 or 5/2 2] 第 14 回運営委員会開催予定 理事会の日程の午前中 3] 第 4 回総会開催予定 5/12 or 5/11 or 5/10 4] FINANCE:(1) 4/1 に向けての調整 (2) 全体的なもの 5] FUTURE : 「法人化の問題」を第 13 回運営委員会で審議できるように準 備を進め、第 5 回理事会に向けて、運営委員会としての総意を まとめる。 3.5) シンポジュームについて * PUB と JCRN 関係の WG と相談していく。 * 資料の後に JPNIC ドキュメントを載せるようにしたい。 [ 非公開議題 ] 1. 日本国内インターネットの実態調査アンケートへの協力依頼について 国内のインターネットの実態について調査アンケートを行なうことを検討し ている組織から JPNIC に協力依頼が来ている件に関して、意見の交換が行 なわれた。 その結果、今回は JPNIC として収集したいアンケートとは 方法ならびに内 容が異なるとの意見から、基本的には断る方向で回答することとなった。 2. DOM-WG の 方へ mil.jp がないのはおかしいとのご意見をもらった。 3. インターネット上の活動を支援する基金について 「インターネット支援基金」と称する基金の設立を考えている団体があり、 事務局にも案内が来たことについて意見交換が行なわれた。 その結果、現状では JPNIC がこれに関与するような段階にはないと判断さ れる、という結論に達した。 以上 -- 18 : 45 --