第 18 回 JPNIC 運営委員会議事録 開催日時 :  1995 年 11 月 21 日 ( 金 ) 10:30 〜 17:15 場 所 :  東京大学 教育用計算機センター 講義室 出席委員 :  岡 敦子、加藤 朗、後藤滋樹、後藤邦夫、小西和憲、 佐野 晋、鈴木新一( AM )、平原正樹、 松本敏文( 〜PM2:00 )村井 純、吉村 伸、 欠席委員 : 浅羽登志也 委任状 提出委員 : 奥山 徹、神山一恵、高田広章、辰巳治之、 中村順一、東田幸樹、松本敏文( PM )、 WGスタッフ: 谷村拓也、小島育夫 役員 : 事 務 局 : 丸山直昌( 事務局長 )、山上正代、吉澤文代( PM ) 傍 聴 者 : 3 名 配布資料: [ 公開資料 ] 第 18 回 JPNIC 運営委員会議事次第 資料 1-2 会費および議決権に関する運営委員会案の理事会への再提出 資料 2-1-1 ドメイン名割り当て報告 資料 2-1-2 11/29 地域型ドメイン名に関する意見交換会の開催について 資料 2-2 IPアドレス割当作業報告 資料 2-3 DB WG 作業報告 資料 2-4 DNS 管理グループ作業報告 資料 2-5 INTL-WG 報告 資料 2-6 STAT-WG 報告 資料 2-7 会員の入退会について( 11月20日 現在 ) 資料 2-8 第 5 回 JPNIC 総会議事次第 資料 2-9 第 2 回事務担当者会議議事次第 資料 2-10 1995年度会費に関する報告 資料 3-1 「 JPNIC 正会員情報記入ガイド 」の制定 資料 3-2 JPNIC 会員からの審議依頼事項 [ 非公開資料 ] 資料 5-1 資料 3-2 に対する補足資料 議事 平原 JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 30 条第 1 項に基づ き、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 4 通を含めて 12 名 )を確認し、 第 18 回の JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言 された。 議事に先立ち、 議長より本日午後の「JPNIC の 法人化について」の審議に 向けての議事進行について要請があった。 引続き、資料の確認が 行なわれた。 [ 公開議題 ] 1. 前回議事録の承認について 1.1) 第 17 回 JPNIC 運営委員会議事録承認について 15 、16 、17 回共に後日、事務局より簡易 vote 依頼を出すこととなった。 1.2) 電子メイル会議の議事録確認について 資料 1-2 に基づいて報告があり、確認された。 2. ワーキンググループからの作業報告 2.1) DOM 資料 2-1-1、2-1-2 に基づいて作業報告があった。 2.2) IP + AS 小島スタッフにより、資料 2-2 に基づいて以下の報告があった。 *業務委任を行なっている会員は 10 月末で 40 会員となっている。 *会員で割当を行なった件数は 9 月が 314 件、10 月が 253 件となっ ている。 *会員割当が直接割当の 5 〜 6 倍となっており、業務委任は成功してい るといえる。 *APNIC からの delegation が 8、9、10 月と加速度的に増えてきている。 2.3) DB 小島スタッフにより、資料 2-3 に基づいて以下の報告があった。 *whois の引き方は変わっていないが、スピードが上がるように若干手を 加えており、 web からのアクセスの方法を整えれば、速さは増すと考え る。 *trf のマシンで web のホームページをあげている。 *DB のシステムは EWS4800 からソニーNEWSに移していくことになってい る。 *DB プライバシー問題について ・個人情報に関わるものは情報の提供者が選択できるようにする方向で いく。 *DB のプライバシーを含む DBのシステムの改造に関する作業スケジュー ルを次回運営委員会までに決めておく。 2.4) DNS 加藤委員により、資料 2-4 に基づいて以下の報告があった。 *かつての3系列管理の時代の名残で .net zone のプライマリーの設定が あちこちに残っているので、早期に設定を改めていく。 2.5) PUB 吉村委員により、以下の報告があった。 *UNIX Fair 出展について ・ニュースレター 3,000 部配布予定。 ・マシンは置かない。 ・質問は受け付け、後日回答する。 ・今回の出展の状況をもとに次年度出展を見究める。 *UNIX マガジン対応 ・丸山事務局長が書く。 ・来年度からは事務局が采配する。 2.6) SOC 今回、特に報告はなかった。 2.7) FUTURE 小西委員により、以下の報告があった。 *理事会へ法人化の具体的な作業の報告を行なった。 *第 8 回理事会で法人設立準備委員会が発足し、丸山事務局長が委員長と なった。 ・FUTURE-WG のスタッフにもお願いし、定款その他の見直しをしていく。 ・スケジュール的には慎重に考えていく。 2.8) FINANCE 後藤(邦)委員、佐野委員により、以下の報告があった。 *課金の議論についての活動は一応終えたと考える。 この報告を受けて、以下の意見が交わされた。 ・今後の状況の中で、手数料に関連しての調査を続けていく必要がある。 ・法人化が実現した場合には、責任の重みや議論の仕方が変わってく ることも考えられる。 ・JPNIC の形としては、 NSP のみでなく、一般ユーザーの動向にも何か を感じとっていけるようになるべきである。 *FINANCE メイリングリストを今年度で一旦終了し、再び年頭に新ミッショ ンでスタートする方向である。 *メイリングリストでコメントを求めていく。 ・FINANCE に関する議論。 ・新しいメンバーの募集 2.9) INTL 後藤(滋)委員により、資料 2-5 に基づいて以下の報告があった。 *アメリカに於いてはドメイン名と商標登録とに関する訴訟問題も起きて いる。 *JPNIC は ISOC での確たる位置を保った方がよいと思えるが、ISOC 全体 のポリシーと JPNIC の今までの蓄積とを噛み合わせて、時間を掛けて協 調していく。 *積極的に意見を述べる場があれば、アメリカ国内的な面、国際的な面の双 方議論してもらえるよう要求していく。 *日本の状況を国際的にアピールする時の翻訳のチョイスを考えていく。 ・IETF や INET の時に配布できるパンフレット等 2.10) RULE 鈴木委員により、以下の報告があった。 *現在及び法人化後の予算案に盛り込めるように、運営委員、事務局長、理 事、各種会議出席者、作業活動に対する謝礼についての原案を検討し、次 回運営委員会までに意見と情報の収集をする。 *ルールの公開について 基本方針として事務局と IS-WG が相談し、決まったことは出来るだけ早 く公開していく。 2.11) IS 後藤(邦)委員により、以下の報告があった。 *英翻訳作業は順調である。 *今後、アクセス記録を報告していきたい。 *ある程度スクリプト化されているので完成時には自動更新出来そうである。 *JPNIC の WWW サーバーに、 JCRN 、JEPG/IP の WWWサーバーへのポイン ターを付けた。 *ftp ディレクトリーに jpnic-pub/stat/ を設けて、公開するものは置い てもらう。 * mirror 作動の問題は解決していない。 *決まったことは出来るだけ早く公開する方針でいく。 2.12) STAT 岡 委員により、資料 2-6 に基づいて以下の報告があった。 *付録 1 の空いている所は現時点ではデータがなかった。 *プログラムが必要となるが、データの集計をしていきたい。 昼食 -- 12:45 〜 13:30 -- 2.13) その他 2.13) 1] 会員の入退会について 資料 2-7 に基づいて以下の報告があった。 *本日現在、82 会員となっており、殆んど B である。 2.13) 2] goiken、kujo 報告 準備不足で今回は報告できなかった。 2.13) 3] 会費、手数料の納入状況について 吉澤事務局員により、資料 2-10 に基づいて、会費納入状況について以下 の報告があった。 *前回未納の 3 会員については 10 月中に納入された。 *NO.53 PIC については、事務局で前回と同手順で対応する。 *NO.57 Pearl Vision の納入金 499,382 円については、「振込手数料の 扱い」が決まった後の振込となるので、不足金額 618 円の請求書を出す。 また、InfoWeb、Inforyukyu については、明確な決定事項とはなってい ない時期であったため、特に問題とはしない。 続いて、 9 月、10 月の手数料に関する報告があった。 *IPの業務委任分の割当報告未提出が多い。 ・APNIC への報告に支障を来たす。 ・MAJIC からは昨日( 11/20 )報告が出ている。 ・JPNIC DB に入らない。 *割当件数がゼロでも報告を出してもらう。 これについて議論があり、以下の合意があった。 *グローバルルールを設け、ペナルティーを課す。 ・ルールは「業務委任のドキュメント」そのものである。 ・エンドユーザーがトラブルに巻き込まれないように保護し、負債のあ る場合は、その日からサービスを停止する。 *DOM-WG、IP-WG でペナルティーを検討し、ルール施行の手順は事務局で 行なっていく。 *インターネットに詳しい法律家にルールの施行の手順を聞く。 2.13) 4] 第 5 回 JPNIC総会報告 資料 2-8 基づいて報告があった。 2.13) 5] 第 2 回事務連絡担当者会議報告 資料 2-9 基づいて以下の報告があった *会員が増えており、それに伴って業務委任の会員も多くなってきている。 *40 会員以上の担当者の出席があった。 *事務担当者と技術担当者との連絡がよくない会員がある。 *今後のスケジュールとしては、回数を増やし、テーマを決めて、一回の 内容を少な目にする方向でいく。 基本的には事務局が主となって行ないたいが、テーマ選択についてアド バイスがあれば事務局長まで頂きたい。 2.13) 6] 事務所の移転について 丸山事務局長により、事務所の移転について以下の報告があった。 *住所 〒 101 東京都千代田区神田駿河台 2-9-18 萬水ビル 3F *電話は 3 回線 引く予定。 *光ファイバーの設置後、12/8 頃引渡し予定 *現在の IP アドレスは東大から 1C 借りていたので、この度は代りのア ドレスとして APNIC から 202.12.30/24 の割当を受た。このアドレスは グローバルな rooting が確保される見通しである。 *引越しに当っては、現在のアドレス( 東大のもの )と新しいアドレスと 並行に使えるので問題はないと考えている。 *12/8 より新しいマシンでネームサーバを設定し、新しいプライマリーと する。 現在の方をセカンダリーとし、データは最新のものが参照できるように しておき、現在のものは1 月末で終了する。 *通知の文章と手順は DNS-WG で相談する。 *移転の予算は 800 万円を越えている。 ・10 席の ワーキングスペース ・来客席 4 席 ・10 席規模の会議室 ( ホワイトボード:コピー可、1席ずつ IP アドレ スの割当がしてある、WG の会議が可 、VGA 用テレビ、卓上 OHP 等 ) 2.13) 7] ip-connection メイリングリストについて 平原委員長により、以下の報告があった。 *JEPG/IP で管理することが話し合われた。 *インターネットの中の問題を取り上げてきた。 ここで JPNIC がオペレーションの委託をされた経緯について議論があり、 以下の合意があった。 *JPNIC としては JEPG/IP に対して次のコメントを伝えることになった。 ・その機能が、広くオープンにネットワークの管理にまつわる有効なメ イリングリストが継続されるように考慮されるのであれば協力する。 3. ワーキンググループからの審議事項 3.1) DB 小島スタッフの提案により、資料 3-1 に基づいて「 JPNIC 正会員情報記 入ガイド 」について審議があり、承認された。 3.2) DOM ドメイン名の第三レベルの一意性については議論続行中である。 3.3) その他 1] JPNIC 会員からの報告及び審議 後藤( 邦 )委員により、資料 3-2 及び 5-1 に基づいて報告及び提案があ り、審議の結果、この会員の例については了承することとなり、これを機 に種々のケースについては、今後 RULE-WG、IP-WG、DOM-WG と関連しなが ら、後藤( 邦 )委員、事務局長のメンバーで議論していくことが決まった。 2] 新事務所の披露パーティーについて スケジュール ・12/15 ( 金 ) 午後 引越し ・12/22 ( 金 ) PM 3:00 〜 オフィス案内 PM 4:00 〜 パーティー 3] EXPO'96 のアドレスについて ・アドレスの割当期間は 1 年半 ・規模は 300 位 ・クラス B ・APNIC へ頼むこととする。 以上 -- 17 : 15 --