社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 第44回 運営委員会議事録 開催日時 : 2000 年 12 月 14 日 (木) 16:05 〜 17:50 場 所 : JPNIC 事務局 会議室 出席委員 : 荒野 高志、 久保 次三、 小西 和憲、 後藤 滋樹、 佐野 晋、 坂田 信夫 白橋 明弘、 谷村 拓也、 坪 俊宏、 東田 幸樹、 藤野 貴之、 松本 敏文、 丸山 直昌 提出委任状: 荻野 司、 堀田 博文、 前村 昌紀、 欠席委員 : 野村 純一 事 務 局 : 岩谷 理恵、 大橋 由美、 草場 明子、 小島 育夫 近藤 慎一、 近藤 美菜子、鈴木 由佳、 竹内 基、 中島 隆、  中山 幸尋、 根津 智子、 箱田 雅彦、 渡邊 哲男、 渡辺 俊雄 傍聴者 : 9 名 配布資料: [公開資料] 資料 1-1     第43回議事録の確認 資料 2-1-1    企画検討部会報告 資料 2-1-2    企画課からの報告(企画課) 資料 2-2-1 国際関係検討部会報告 資料 2-3-1 JPドメイン名検討部会報告 資料 2-3-2 JPドメイン名登録業務に関する報告 (業務1課) 資料 2-4-1 広報教育検討部会報告 資料 2-4-2 広報教育支援業務に関する報告 (業務2課) 資料 2-5-1 IPアドレス検討部会報告 資料 2-5-2 IPアドレス、AS番号割当業務に関する報告 (業務3課) 資料 2-6-1 システム検討部会報告 資料 2-6-2 データベース管理業務に関する報告 (開発課) 資料 2-6-3 システム管理業務に関する報告 (システム課) 資料 2-7-1 技術研究検討部会報告 資料 2-8-1 総務部からの報告 (総務部) 資料 2-9-1 dot JP TF 報告 (dot JP TF) 資料 4-1 ニュースレターの今後の方針について 資料 4-2 ISOC会員継続について 資料 4-3 APRICOTのスポンサーになることに関して 議事 松本運営委員長司会のもと、JPNIC 運営委員会規程第 13 条第 1 項に基づき、 委員総数の 2/3 以上の出席かつ運営委員担当理事総数の 1/2 以上の出席 (委任 状 3 通を含めて 委員 6 名 担当理事 7 名) 13名の出席を確認し、第 44 回 (社) JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言された。 運営委員会議事録査読担当委員に、後藤委員と谷村委員が指名され、続いて 資料の確認が行われた。 議 題 : 1. 議事録の承認 松本運営委員長より、資料 1-1 に基づき第43回の議事録の承認が求められ、   全員一致で承認された。 2. 報告事項 2.1) 企画検討部会 岩谷事務局員より資料 2-1-1 に基づき報告が行われた。 2.2) 国際関係検討部会 大橋事務局員より資料 2-2-1 に基づき報告が行われた。 丸山委員より、以下の補足があった。 ・11月14日に行われたICANN ccTLD Constituencyのワークショップにて、 松丸事務局員が JP-DRPについての発表を、丸山委員が多言語ドメイン名 登録時のACE識別子保護についての発表を行った。 ・12月10日から12月15日まで IETF(Intenet Engineering Task Force)が開催 された。 JPNICより、丸山委員、堀田委員、米谷事務局員、森事務局員が参加し、 多言語ドメイン名に関する発表を行った。   [質問/意見] - 1-4)に関して。ICANN Pressing Issues 検討会の担当の割り振りおよび 準備の状況を知りたい。 →担当の割り振りは、国際関係検討部会のメンバー内で行った。 - この検討会は公開か。 →部会の一環として行うため、今回は部会メンバー、運営委員を 対象としている。 開催通知は追って運営委員会のメーリングリスト(ML)に流す。 2.3) JPドメイン名検討部会 久保委員より資料 2-3-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 ・先日ドメイン名に関する裁判の判決が出された。その判決文主文の中 で、ドメイン名が「http://www.」から記載されている。 ドメイン名について基本的な情報を裁判関係者にインプットする必要 があると考えている。 続いて、中島事務局員よりドメイン名の申請件数についての補足があった。 ・先月に引き続きドメインの申請件数は依然減少傾向にある。 11月の登録数は、前年比で下回った。 ・登録情報更新キャンペーンの影響で、申請メール量は前月と同程度。   [質問/意見] - 裁判文主文にドメイン名を正しく記述するよう、ドメイン名検討部会 から、情報をインプット出来るルートはあるか? → ある → 原告の弁護士が知らなかった可能性もあるので、その事実関係を 調べてから対応をすすめたい。 - ドメイン名等に関する広報活動の徹底をお願いいたします。 >広報教育検討部会 - 今回の裁判結果に対して JPNIC から出したプレスリリースについて 報告して欲しい。 → 新聞社を中心に、複数の報道関係者から判決に対するコメントを 求められた。これに対応するために、丸山委員が中心となり東田 委員、坪委員、佐野委員らと相談しプレスリリースを作成した。 プレスリリースの内容については運営委員会に報告済。 裁判内容に対するコメントではなく、ドメイン名の登録方針に対 する理解が得られている点についてのコメントを行った。   [決定事項] - (1-5) の部会メンバ追加の件について、全員一致で承認された。 2.4) 広報教育検討部会 谷村委員より資料 2-4-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 ・Internet Week のIP Meetingでの発表者は、代々JPNIC運営委員会委員 長が行ってきたが、今回はスケジュールの都合で広報教育検討部会主 査の谷村委員が行うことになった。 今後、誰が責任をもって発表担当者となるか決めておきたい。   [質問/意見] - 歴史年表の公開スケジュール等を知りたい。 → 本年度活動計画では、本年度中に version 1 を出す予定になっている。 - 歴史年表に盛り込むべき情報をいつまでに提出すればいいか、各部会に 知らせてほしい。 → 連絡する。   [決定事項] - 本年度のIP Meetingでは、広報教育検討部会の谷村委員が発表する。 → 今後の発表者については後の運営委員会で検討する。 2.5) IPアドレス検討部会 竹内事務局員より資料 2-5-1 に基づき報告が行われた。 2.6) システム検討部会 藤野委員より資料 2-6-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 ・3-2) Whois における パフォーマンスのグラフを見せるという宿題に ついては、次回の運営委員会で提出する。 ・3-4) DNS JP のセカンダリサーバーの台数に変化が生じないように検     討を行う。 ・部会用のWEBサーバーを立ち上げたので活用してほしい。 2.7) 技術研究検討部会 白橋委員より資料 2-7-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があった。 ・BINDの8.2.3 がリリースされる予定なので、mDN kit の最新版を contrib する。 ・12/4に行った多言語ドメイン名に関する会員説明会の議事録は追って 運営委員会MLに流す。 ・会員説明会での意見 - 一般ユーザが使いやすいものや環境を提供して欲しいという意見が あった。 後藤委員より、以下の補足があった。 ・11/17の MINC (Multilingual Internet Names Consortium) 電話会議     の回線の品質が悪く、現地理事会の判断で電話会議による参加を断念     した。 この会議では会員の分布、会費の分布、年次の活動計画が出されてい るはずだが、議事録がまだ出ていない。催促し、出てきたらMLに報告 を行う。      [質問/意見] - JET (Joint Engineering Team) の会議に韓国は来なかったのか? → KRNIC から指名されて、韓国大学の人が出席していたが、KRNIC の職員は来なかった。 - 韓国の関係者のACEに対する理解が遅れているのではないかと懸念し ている。 - 小西委員より韓国の状況について補足説明; KRNIC はレジストラ選定の際に多言語ドメイン名を実装できること を条件とした。これまで多言語ドメイン名の開発を行ってきたとこ ろは皆レジストラとして認定された。      システムについては、韓国での開発は使わず、BINDを使用すること  を決めた。 2.8) 総務部からの報告 小島事務局員より資料 2-8-1 に基づき報告が行われた。 2.9) dot JP タスクフォース報告 箱田事務局員より資料 2-9-1 に基づき報告が行われ、以下の補足があっ た。 ・12月13日に会員説明会を行い、指定事業者の役割などについての説明を 行った。   [質問/意見] - 個人名による優先登録を実施するとあるが、対象は本名のみか? → 本名/芸名/ペンネームについてそれぞれ検討している。 本名を確認する際の書類については考えがあるが、芸名等を確認 する方法やその手続きについては検討中。 3. その他 特に報告は行われなかった。 4. 審議事項 4.1) ニュースレターの今後の方針について 渡辺事務局員より資料 4-1 に基づき案件の説明が行われた。 [審議事項] - ニュースレターの発行形態を、現状の紙中心から Web 中心に変更すること - ニュースレターの発行時期を7月、11月、3月に変更すること 引き続き以下の補足があった。 ・会員にアンケートをとったところWEB/PDF/紙媒体の順で利用されている。 [質問/意見] - HTML 形式と PDF 形式両方の形態で提供することを検討しているのか? →当面は HTML 形式 のみにして、将来的に紙媒体で発行したときに PDF 化することも考えたい。 →ひとまとまりでダウンロードできる提供形態を検討して欲しい。 - この提案については賛成だが、ニュースレターの対象は会員なのか、広 く一般なのかという議論が昔からある。JPNICの紹介として利用する ことが多いため、広く一般向けを念頭においた提供を検討して欲しい。 - 開始時期はいつからか? →今年度の発行は終了しているため、来年の7月から提供することを 検討している。 - 次回の発行は7月ということだが、1月〜3月にあるイベントと関連し、 情報提供が必要なのではないか。このあたりを考えた上で発行時期を 検討しているか? → 紙での発行は7、11、3月に行うが、必要な情報は web を通じて行 うことを検討している。1〜3月にあるイベントの紹介/報告につい ては適宜 web で行う予定。 - トピックスとニュースレターの違いはどこにあるのか? →トピックスは事実を述べ、ニュースレターは解説等を含め提供する。 - web 版ニュースレターの編集方針が明確でないと、トピックスと変ら ないのではないか。 - 会費制度の変更案に、会員のランクに応じたニュースレターへの広告掲 載があるので、これが web 版でどう反映されるかも検討して欲しい。 [決定事項] - 再度部会で、体制/編集方針を検討した上で、次回運営委員会で審議 を行う。 4.2) ISOC会員継続について 丸山委員より資料 4-2 に基づき案件の説明が行われた。 [審議事項] - 現在、JPNICはISOC(Internet Society)のSustaining Gold会員(会費 25,000ドル)となっているが、次年度は、Professional会員(会費1,250 ドル)として会員資格を継続することの可否について、審議いただきたい。 [質問/意見] - Sustaining Gold会員になった際は、理事会決定であった。過去に理 事会で決定された件なので、最終決定は理事会で行うべきではないか。 → 決定は運営委員会で行い、理事会には報告をすることとする。 [決定事項] - 賛成多数で承認された。(棄権1) - ただし、この件に関しては理事会に報告する。 4.3) APRICOTのスポンサーになることに関して 丸山委員より資料 4-2 に基づき案件の説明が行われた。 [審議事項] - 2001年2月26日から3月2日にクアラルンプールで開催されるAPRICOT (Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies)に対し、Gold Sponsor($10,000)となることの可否 について、審議いただきたい。 [質問/意見] - JPNICから各組織への貢献方針は、第41回運営委員会にて報告した 国際活動計画に基づき、必要なコストやバランスを考慮しながら 検討していく必要があるだろう。 - APRICOT の会費の支払期限はいつか。 →APRICOTの開催が2月となっているため、拠出する場合は手続きを  早急に行う必要がある。 - 本拠出金の予算は本年度の予算に計上されているか。 →計上されている。なお、ISOC の会費は来年度予算で計上する。 [決定事項] - 賛成多数で承認された。(棄権2) 5. 連絡事項 次回の運営委員会は、年初のためと補正予算を審議事項とする関係で、 2001年1月25日(木) の 16:00 より行う。 この件に関しては、再度事務局より確認をとり、連絡する。 --- 公開議題 17:50 終了 --- [非公開議題] --- 非公開議題 18:00 開始 --- --- 非公開議題 19:35 終了 --- 以上 -- 17:50 --