5. JPNIC情報サービス紹介 JPNICでは、JPNICの持っているリソース(JPNICデータベース, その他の公開文 書ファイル)を分かりやすい形で、ネットワーク経由で提供することを目的とし たサービスを行なっています。また、ネットワーク情報や日本の代表的な情報 を、さらに整理・作成したり、他の組織の保持する情報へのポインターもこれ から提供して行く予定です。 これらの目的達成のため、本年度より情報サービス作業部会(IS-WG)が組織さ れました。情報や機能を増強していく予定ではありますが、ボランティアに依 存するところもまだ多く、サービス充実のための御意見、あるいはデータ、労 力など提供し協力して下さる方は is-wg@nic.ad.jpまで、メイル頂けると幸い です。 現在提供している情報と、その利用方法を簡単に紹介します。 5.1 情報の種類 1) DB-WG(Database management working group)で管理しているデータ (whois.nic.ad.jpで提供されるものを実験でmail-server, www, x.500でも提供) ネットワーク管理運用に関する個人情報(一般的な人探しに使用するものではない) ドメイン情報(ドメイン名)、ネットワーク情報(IP アドレス) ホスト情報(ネームサーバ)、プロジェクト情報(ネットワークプロジェクト) NOC 情報(ネットワーク運用センター)など 2) JPNICの公開文書 (mail-server, ftp, gopher,wwwなどで利用可:ftp.nic.ad.jp:/pub以下の文書) a) JPNIC関係の文書 (ftp:/pub/jpnic, jpnic-pub) (JPNIC規約、申請書、運営委員会議事録、Q & A集、日本ドメイン一覧等) ドメイン一覧は毎日更新されています。 b) JPNIC会員(ネットワーク・プロジェクト)情報(ftp:/pub/会員directory) この情報の内容に関しては、各ネットワークプロジェクトから提出された ものを提供しています。 c) その他(jcrn, jepg-ip 等)(ftp:/pub/jcrn, jepg-ip) 3) インターネットに関する他のサイトからのミラー/コピーになっている情報 (ftp,gopher,wwwなどで利用可) InterNIC/RIPE NCC/ISOC/IETF等 (ftp:/pub/internet) 4) ポインター情報 (gopher/wwwなどで利用可) JPNIC会員のさらに詳しい情報など、コンピュータ ネットワークの発展のた めに有益な情報サービスへの ポインターを提供しています。 5) その他、JPNICの情報サービス利用統計(access-log)等 5.2 利用方法 **1) 電子メイルによる利用(mail-server)(ftp:/pub/HELPの内容から転記) 現在、ファイル転送(anonymous ftp)および情報検索サービス(whois)を実験的 に行なっていますが、これと同様な機能を電子メイルでも提供しています。こ の機能を使用すれば、IP 接続がなくとも、電子メイルだけで、JPNIC が配布 する文書や、JPNIC が管理する情報を検索した結果を受け取ることができます。 以下のコマンドの入った電子メイルを、mail-server@NIC.AD.JP へ 送ると、ファイルあるいは検索結果が、差出人(From: に記述されたアドレス か、Reply-To: の指定があれば、その指定アドレス)へ送り返されます。巨大 なファイル(50Kバイト以上)は分割して送り返します。 使用できるコマンドは以下の通りです。 send help この説明文書自身を送る send index ファイル一覧表を送る send filename filenameで指定したファイルを送る whois keyword keywordで検索した結果を送る end コマンドの終りの指定、これ以降は無視する コマンドはメイル本文の第一行目から記入し始めます。1行に1コマンドづつ 記入し、end で終ります。例えば、この説明文書およびファイル一覧表は以下 の操作を行なって、受け取ることができます。 % mail mail-server@nic.ad.jp Subject: send help send index end . % システムによっては、Subject: を問い合わせないものもあります。本サービ スを利用する上で Subject: は不要です。あっても無視します。 送信文の終りの印 "." は、システムおよびその設定により異なる場合があり ますので、各システムのドキュメントを確認してください。 パソコン通信などから利用される場合、メイルボックスに保有できるメイル 総数および総量などがパソコン通信のシステムによって制限されている場合が あるので予め確認の上利用して下さい。 **2) インターネットにIP接続されている場合に利用可能なサービス **a) whoisの利用: ネットワーク・プロジェクトに関する人、アドレス、組織などに ついての情報を調べることができます。次のように、key-wordを入れると、 それに関連する情報が表示されます。 whois -h whois.nic.ad.jp key-word whois -h whois.nic.ad.jp help とするとヘルプ情報が日本語で表示されます。 また、日本語が表示できない場合は最後に /eをつけ、次のようにすれば英語 の情報が得られます。 whois -h whois.nic.ad.jp help/e 注:この場合、key-wordと/との間には空白をいれないでください。 また、*印等を使う場合は、key-wordの前後をダブルクオーテッションで 括る必要があります。 **b) anonymous ftpの利用: ftp.nic.ad.jp に保管してあるfileを取得できます。 ftp ftp.nic.ad.jpとすると、user idをきいてくるので、anonymousと入力し、 passwdには、自分のmail addressを入力してください。以下に、その例を示します。 nameserverからaddressをとれない場合は、直接IP address(192.41.192.1)を 指定することもできます。但し、将来このIP addressは変わる可能性があるの で注意してください。 % ftp ftp.nic.ad.jp Connected to ns.nic.ad.jp. Name (ftp.nic.ad.jp:tatsumi): anonymous <- user idはanonymousといれる。 331 Guest login ok, send ident as password. Password: <- 通常 mail addressを入れる。 230 Guest login ok, access restrictions apply. ftp> <- ftpのcommandが使える ここで?を入力すると、 command一覧が表示される。 最低 ls, getのcommandを知っていれば必要なfileを取得することができます。 lsとすると、fileとdirectoryの一覧が表示されます。pub directory以下のfile の一覧は、ls-lRに納められているので、このfileを取り寄せてから、必要な fileをgetしたほうが効率よいでしょう。その例を以下に示します。 ftp> ls bin dev etc lost+found ls-lR pub src usr ftp> get ls-lR 参考の為に 現在のftp:/pubのなかを記載しておきます。 HELP inetclub/ jpnic-pub/ star-internet/ INDEX infoweb/ junet/ tisn/ bitnet/ internet/ karrn/ tohoku-inet/ bitnetjp/ internet-drafts@ north-net/ topic/ csi/ jain/ orions/ train/ gdbnetjp/ jcrn/ rfc@ trendy/ ietf@ jepg-ip/ ric-tsukuba/ wide/ iij/ join/ sinet/ winc/ iikk/ jpnic/ spin/ **c) gopherの利用: (whoisやftpの機能を含む) gopher gopher.nic.ad.jp と入力するとJPNICのgopher serviceのメニューが現れ ます。通常、 ?を入力すると、gopherの使用方法が表示されます。これはローカル のマシンで、help fileを用意してあれば利用できる機能です。欲しい情報を見るに は、そのメニュー番号を入力するか、そこへカーソルを移動させ、returnを押 します。一つ上のメニューへ戻るには u, main menuに戻るには m, 終了するには q を入力します。現在見ている情報を電子メイルで取得するには、mを入力しmail addressを入力してください。基本的には最下行に簡単なhelpがいつも表示さ れています。 **d) www(World Wide Web)の利用:(whois,ftp,gopher等の機能を含む) IP接続され、ウィンド・システムなどが使え、クライアント・プログラム (mosaic,chimera等)がローカルのマシンにinstallされていることが必要で す。Open URLで http://www.nic.ad.jp を指定すると、JPNICのwww server にアクセスできます。メニューで、アンダーラインあるいは色の着いているとこ ろをマウスでクリックすると、さらに詳しい情報が表示されるか、ftp、 gopher、searchなどの別のメニューが表示されます。画像も表示可能ですが、 ローカルに各データの種類に対応したviewerがinstallされている必要があります。 lynx は、text情報しか表示できませんが、vt100 terminalでも利用可能です。 *III. 各サービスのaddress一覧 mail-server :mail-server@nic.ad.jp whois :whois.nic.ad.jp ftp :ftp.nic.ac.jp gopher :gopher.nic.ad.jp www :www.nic.ad.jp