2.5 JPNIC の情報提供サービスの現状 1.JPNIC の情報提供サービス ドメイン名や IP アドレスの割り当て・管理を主要な業務の1つとしている JPNIC にとって,申請者や利用者に対して適切な情報を解り易く提供する事は重要な使命 です。 JPNIC が提供する FTP (ftp://ftp.nic.ad.jp/) や WWW (http://www.nic.ad.jp/) などのオンライン情報提供サービスについての方針決定と運営を担当するのが,情 報サービス検討部会 (Information Service Working Group, 略称 IS-WG) の仕事 です。 2. FTP/WWW サーバの構造改革 JPNIC の FTP サーバや WWW サーバをご利用になったことがある方の多くが感じて おられると思いますが,現状では、ファイルの分類がわかりづらく、また適切な誘 導の手段も提供されてないため、目的とする文書にたどり着くのは初めての方には 簡単ではありませんでした。これを改善すべきというご指摘も多数いただいており ます。 そこで、IS-WG は,利用者に対するサービスを向上させるために、まず ・FTP サーバのディレクトリ構造を見直して,目的の文書を見つけやすい構造に する を実施いたしました。新ディレクトリの具体的な内容については、このニュースレ ターの 4.1「情報サービスの利用方法」の 2.3「anonymous ftp の利用」をご覧く ださい。 また、これに加えて ・WWW サーバでは,利用者の目的に応じて(例えばドメイン名申請)、その手順にし たがってナビゲートするようなガイドページを作成 ・JPNIC 文書に対するキーワード検索ができるようにする などを検討しています。ご意見のある方は、電子メールで is-wg@nic.ad.jp 宛に 御寄せください。 3. JPNIC サーバ・回線の強化 JPNIC の WHOIS データベースや FTP/WWW サーバといったオンラインサービスの信 頼性を向上させるために,新しいサーバ群をKDD大手町ビルのハウジングサービス 内に設置し、これまでのサーバと併せて2重化いたしました。新しいサーバは,こ れまでと比べてかなり高い処理能力を持ち、ディスクも RAID による冗長構成にし て耐障害性も強化されています。ネットワーク的にも NSPIXP2 に直結して設置され、 主要プロバイダとは高速回線で接続されましたので,JPNIC の(オンライン)サービ スのレスポンスは相当改善されたものと期待しております。 4. JPNIC 情報サーバへのアクセス数 インターネット利用の拡大を追いかけるように、増加してきた JPNIC の情報サー ビスの利用ですが、最近では FTP サーバへのアクセスが月10数万件、WWW サーバ へのアクセスが月20万件近くの水準に達し、利用の伸びに減速傾向が見られます。 傾向としてはやはり、FTP サービスと比べて WWW サービスの利用の伸びが大きい ようです。また、アクセス数は減少していますが、gopher サービスもひき続き利 用されています。