+-----------------------------------------------------------------------+ | JPNIC公開文書著作権表示 (Copyright notice of JPNIC open documents) | | | | この文書はJPNIC公開文書であり、著作権は日本ネットワークインフォ | | メーションセンター(JPNIC)が保持しています。JPNIC公開文書は誰でも | | 送付手数料のみの負担でJPNICから入手できます。また、この著作権 | | 表示を入れるかぎり、誰でも自由に転載・複製・再配布を行なって構 | | いません。 | | 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1-2 風雲堂ビル1F | | (社)日本ネットワークインフォメーションセンター | +-----------------------------------------------------------------------+ "APNIC Autonomous System Number Request Form" 翻訳文 (ftp://ftp.nic.ad.jp/jpnic/translation/apnic-066-j.txt) (社)日本ネットワークインフォメーションセンター 最終更新 1999年 4月 28日 この文書は http://ftp.apnic.net/apnic/archive/apnic-066.txt を翻訳したものです。実際に使用できる申請書ではありません。JPNICはこの 翻訳を参考のために提供しますが、その品質に責任を負いません。 ------------------------------------------------------------------------ APNIC-066 ========= APNIC Autonomous System Number Request Form(APNIC AS番号申請書) 1998年8月発行 この書式は、マルチホーム環境でのルーティングを容易にする「Autonomous System(AS)番号」を要求するために使用する。複数のインターネットサービス プロバイダにマルチホーム接続している場合以外は、通常、AS番号は不要であ る。貴組織においてAS番号の利用が妥当かどうかを判断するには、RFC 1930を 参照されたい。 この申請書の記入方法については、書式の末尾の説明をお読みいただきたい。 この書式はコンピュータで処理されるため、フィールド名または#[で始まる行 を変更すると、不測のエラーが返される恐れがあり、その場合申請は処理され ないので、注意が必要である。 この書式への記入を終えたら、Eメールで下記にお送りいただきたい。 hostmaster@apnic.net あるいは、活字印刷の英語で記入した書式をファックスで下記にお送りいただ きたい(ただし、できればファックス利用は避けていただきたい)。 +61-7-3367-0482 あるいは、活字印刷の英語で記入した書式を郵便で下記にお送りいただきたい (これは最後の手段としてご利用いただきたい)。 Asia Pacific Network Information Center Level 1, 33 Park Road P. O. Box 2131 Milton, QLD 4064 Australia この書式について質問があるときは、hostmaster@apnic.netにEメールを送る か(最も望ましい方法)、上記の電話番号にファックスを送るか、上記の宛先に 郵便を送るか、または、東部オーストラリア標準時の午前9時から午後5時まで の間に電話(+61-7-3367-0490)により照会されたい。電話によるAS番号要求は 受け付けていないので注意していただきたい。 Eメールによる要求の処理には最大1週間、その他の形式によるリクエストの処 理には最大1ヶ月の余裕を見ていただきたい。 注: 申請書には、ここまでの前置き部分およびこの書式の末尾にある説明を含め る必要はない。 - - - - - - - - - - - - - 切り取り線 - - - - - - - - - - - - - - - #[AUT-NUM TEMPLATE V:3.0]# acct-name: aut-num: as-name: descr: descr: country: admin-c: tech-c: as-in: as-in: as-out: as-out: default: mnt-by: remarks: changed: source: APNIC #[PERSON TEMPLATE V:4.0]# person: address: address: address: country: phone: fax-no: e-mail: nic-hdl: mnt-by: remarks: changed: source: APNIC #[PERSON TEMPLATE V:3.0]# person: address: address: address: country: phone: fax-no: e-mail: nic-hdl: mnt-by: remarks: changed: source: APNIC #[TEMPLATES END]# Additional Comments: - - - - - - - - - - - - - - 切り取り線 - - - - - - - - - - - - - - - - - 1. この書式の記入方法 ---------------------------------------- 以下、APNIC Autonomous System Number Request Formの記入方法について説 明する。下記に上げるタグの属性を正しく記入することはきわめて重要である。 記入内容に誤りがあると、サービスの遅延が生じ、要求したAS番号の提供が遅 れることがある。 注: 過去の事例をみると、AS-IN、AS-OUT、および DEFAULTフィールドに誤りが多 い。これらのフィールドは、所定の事項を必ず記入しなければならないフィー ルドである。これらのフィールドについて質問があるときは、 hostmaster@apnic.netに連絡されたい。 上記のAUT-NUMテンプレートを記入する前に、下記に示す「補足注意事項」を お読みになるよう強くお勧めする。APNICデータベース内では、各ASは、それ ぞれ1つのAUT-NUMオブジェクトにより表される。AUT-NUMオブジェクトには、 ASに関する記述情報、管理情報、および連絡情報のほか、他のすべての隣接AS との関連における該当ASのルーティングポリシーに関する技術情報が格納され る。AUT-NUMオブジェクトと共に、記入済みのPERSONテンプレートを提出する 必要がある。PERSONテンプレートには、管理連絡窓口または技術連絡窓口担当 者の詳細な連絡情報、またはAPNIC登録データベース内にあるNICハンドルを記 入する(現時点では、他のデータベースからのNICハンドルは受け付けられない)。 この書式のこれらのテンプレートにより提供されたすべての情報(アカウント 名を除く)は、インターネットの操作に関連した問題を診断し解決することを 目的として、インターネットコミュニティに提供される。これ以外の目的にこ れらの情報をAPNIC Pty Ltd.の許諾なく利用することを、厳重に禁止する。 APNICへの申請はコンピュータで処理されるので、申請書はプレーンASCIIで記 入しなければならない。デコードをまったく必要とせずに読める形式になって いない限り、MIMEコードの使用は認められない。特に、BASE64エンコードテク ニックは決して使用しないよう注意されたい。さらに、たとえばテンプレート 内でテキストの位置調整や行間へのブランク行の挿入など、申請書の書式に手 を加えることはいっさいしないようにしていただきたい。自動構文解析システ ムは上記の書式からの著しい逸脱には対応できないので、これらの条件が満た されていないと構文エラーが返されることがある。下記に、記入済みの書式の 例を掲げる。 すでに述べたように、この書式に関する質問や意見があるときは、いつでも hostmaster@apnic.netにご連絡いただきたい。 2. Autonomous System Number RequestのAUT-NUMテンプレートの記入方法 ----------------------------------------------------- ACCT-NAME: 貴組織のAPNICアカウント名を入力する。アカウント名がなく、APNICのメンバ となることを望む場合は、下記にアクセスし、"APNIC Membership Application"書式を参照されたい。 ftp://ftp.apnic.net/apnic/docs/membership-application APNICのメンバになることを望まない場合は、下記にアクセスし、"APNIC Non-Member Resource Request Application"書式を参照されたい。 ftp://ftp.apnic.net/apnic/docs/non-member-application いかなる場合も、アカウントフィールドに記入がない限りAS申請書は受理され ない。メンバの場合も非メンバの場合も、APNICが料金の支払を確認してから でなければ、申請は処理されないので注意されたい。 例: acct-name: APNIC-AP AUT-NUM: 必要とするAS番号の数を記入する。複数の番号が必要な場合は、その根拠を示 す情報をADDITIONAL COMMENTSに記入する。APNICは、切迫していると認められ る必要性を満たすだけのAS番号しか割り振らないというという点に注意された い。切迫している状況に該当するのは、たとえば、貴組織が、1〜2週間の間に 2つの異なるサービスプロバイダにマルチホーム接続をすることを計画してい るといった場合である。各AUT-NUMテンプレートにつき必ずAUT-NUMタグが1つ 必要である。 例: aut-num: 1 AS-NAME: このASを表す、短くてしかも意味のある記述的な名前を記入する。AS-NAMEは、 インターネットレジストリの整合性チェックなど、主として管理目的に使用さ れる。AS名は、最大25文字の大文字の英数字またはハイフン('-')のみを使用 して、単一のワードで表現しなければならない。AS名には、AS番号を要求する 組織に関連のある名前を使用することが望ましい。AS名はドメイン名システム とは関係がないので、FOO.COMなどのドメイン名は使用しないようにされたい。 各AUT-NUMテンプレートにつき必ずAS-NAMEタグが1つ必要である。 例: as-name: TERABIT-AP DESCR: 貴組織をAPNICデータベース内の他の組織と区別できる十分な詳細情報を示す 短い組織名(住所を含む)を記入する。たとえば、"descr: Computer Center"な どの記述では不十分である。組織記述には、"The best internet provider in Foo"(Fooにおける最高のインターネットプロバイダ)といった宣伝的表現を含 めてはならない。また、DESCRは5行以内に収めるようにされたい。このタグは、 すべてのAUT-NUMテンプレートに記入する必要がある。 例: descr: Terabit Labs Inc. descr: Border AS descr: Network Bugs Feeding Facility, Northtown COUNTRY: AS番号を要求する組織に該当する2文字のISO 3166国別コードを記入する。国名または3文字のISO 3166国別コードを使用してはならない。所属する国のISO 3166コードが分からないときは、下記にアクセスして、 APNICが提供するISO 3166コード表を参照されたい。 ftp://ftp.apnic.net/apnic/docs/iso-3166.txt 国際的なASの場合は単一の国のみを記入することは困難な場合があるものと考 えられるが、その場合は、管理連絡窓口の所在場所を基準として最も適切と思 われる国を選んでいただきたい。COUNTRYタグはすべてのAUT-NUMテンプレート に記入する必要があり、1テンプレートにつき1つの国だけを記入するものとす る。 例: country: JP ADMIN-C: ASに関する管理連絡窓口となる担当者のAPNIC NICハンドルを記入する(現時点 では他のレジストリからのNICハンドルは受け入れられない)。APNIC NICハン ドルを持っていない場合は、後述の「APNIC NICハンドルの取得」の項を参照 されたい。管理連絡窓口は、ASの事務所に物理的に存在している人物でなけれ ばならず、また、すべてのAUT-NUMテンプレートについてADMIN-C タグが少な くとも1つは必要である。 例: admin-c: JD1-AP TECH-C: ASに関する技術連絡窓口となる担当者のAPNIC NICハンドルを記入する(現時点 では他のレジストリからのNICハンドルは受け入れられない)。APNIC NICハン ドルを持っていない場合は、後述の「APNIC NICハンドルの取得」の項を参照 されたい。技術連絡窓口は、ASの事務所に物理的に存在している必要はないが、 ネットワークの日常の運営に責任を負う人物であることが必要とされる。すべ てのAUT-NUMテンプレートにつき少なくとも1つのTECH-Cタグが必要である。 例: tech-c: MS4-AP AS-IN: 貴組織のASが隣接ASから受け入れるルーティング情報に関する記述を記入する。 このフィールドの形式は次のとおりである。 as-in: この形式の意味は次のとおりである。 「AS に指定されている条件を満た す場合に、ウェイトでタグ付けしてそのASからのルーティング情報を受 け入れる」 上記において: は、貴組織がルーティング情報を受け入れる隣接ASである。 は、隣接ASから知らされた経路の相対コストを表す正の整数である。コ ストが低いほど望ましい経路と言える。 はルーティングポリシーの記述で、形式は次のとおりである。 1. 1つまたは複数のAS、ASマクロ、およびコミュニティのリスト。 例: as-in: AS1103 100 AS1103 as-in: AS786 105 AS1103 as-in: AS786 10 AS786 HEPNET as-in: AS1755 110 AS1103 AS786 2. 一組のキーワード。現在定義されているキーワードには次のものがある。 ANY - 隣接ASが持っているすべての情報。 THIS-AS - AS番号が割り振られた場合に、その割り当てられたAS番号に自動的に変換さ れる特殊キーワード。THIS-ASは、主としてas-in:のコンテキストの中で意味 を持つ(下記を参照)。 例: as-in: AS1103 10 ANY 3. 上記の1または2の論理式。現在定義されている論理演算子には次のものがある。 AND OR NOT 注: AS、ASマクロ、コミュニティ、キーワードの間に論理演算子がない場合は、 暗黙のOR演算子があるものとみなされる。したがって、通常、簡潔にするため にORは省略してもさしつかえない。括弧つまり"("および")"を使用してルール をグループ化することもできる。 例: as-in: AS1755 100 AS102 AND NOT (AS1234 OR AS513) as-in: AS1755 150 ANY AND NOT AS1234 1つのルールが複数の行にわたってもさしつかえないが、その場合は、各行に 繰り返しの値を記入する。たとえば次のようにする。 as-in: AS1755 100 AS102 AND NOT (AS1234 AS513) および as-in: AS1755 100 AS102 AND NOT as-in: AS1755 100 (AS1234 AS513) 上記2つの評価の結果は同じになる。 AS-INステートメントは、ピアから受け入れるルーティング情報を正確に記述 するために必要なだけいくつでも使用できるが、AS-INタグは少なくとも2つ必 要である。 例: 上記のとおり。 AS-OUT: 他のASピアに送るために生成されるルーティング情報の記述を記入する。この フィールドの形式は次のとおりである。 as-out: この形式の意味は次のとおりである。 「自組織のルーティング情報がに指定されている条件を満たす場合に、その情報をAS に送る」 上記において: は、貴組織がルーティング情報を提供する相手となる、ピア組織の ASを指す。 は、"ANY"タグを除き、AS-INタグで記述された ルーティングポリシー式。 AS-OUTステートメントは、ピアに提供するルーティング情報を正確に記述する ために必要なだけいくつでも使用できるが、AS-OUTタグは少なくとも2つ必要 である。 例: as-out: AS786 AS701 AND NOT (AS978 AS65535) DEFAULT: ピアのどれか1つを貴組織のネットワーク用のデフォルトとして使用する場合 は、デフォルトルーティングをどのように行うかを指示する。このフィールド の形式は次のとおりである。 default: 上記において: は、デフォルトのルーティング先とするASピアである。は、デフォルトとしての優先度を示す相対コストである。これは、AS-IN タグで使用するコストとは無関係である。このコストが低いほど、該当のASピ アはデフォルトとしての優先度が高いことになる。 DEFAULTステートメントは、デフォルトのルーティング先とするASを正確に記 述するために、必要なだけいくつでも使用できる(デフォルトルーティングを 使用しない場合このステートメントは不要である)。 例: default: AS1755 10 default: AS786 5 REMARKS: 注釈属性には、他のどの属性の項にも該当しない、このアドレス空間について の注釈情報をすべて記入する。複数の行を使用できるが、データベースのユー ザに特別な情報を提供することのみを目的とし、必要最小限の範囲で使用して いただきたい。 例: remarks: will be returned to APNIC 19990101 CHANGED: このテンプレートを記入している人のEメールアドレスと、YYYYMMDD形式の現 在の日付を記入する(YYYYは年、MMは月、DDは日で、空白桁にはすべて0を記入)。 各AUT-NUMテンプレートにつき必ずCHANGEDタグが1つ必要である。 例: changed: johndoe@terabit.na 19950225 MNT-BY: APNICが割り振る保守担当者IDを入力する。保守担当者IDは、MNT-BYフィール ドによりプロテクトされたオブジェクトを誰がアップデートできるかについて、 ある程度の認可権限を持つ。保守担当者IDを持っていない場合は、このフィー ルドはブランクのままにしてもよい。その場合は、デフォルトの保守担当者 ID(認証プロテクションの機能を持たないもの)が作成される。あるいは、 APNIC Maintainer Object Request書式を使用して、保守担当者IDを請求する こともできる。この書式は下記より入手できる。 ftp://ftp.apnic.net/apnic/docs/maintainer-request MNT-BYタグの数は、1つのAUT-NUMテンプレートにつき0個でも1個以上でもさし つかえないが、指定する保守担当者オブジェクトはAPNIC登録データベースに すでに存在しているものでなければならない。 例: mnt-by: MAINT-FOO-AP SOURCE: 情報のソース。APNIC書式の場合、これは常にAPNICである。これはデータベー ス内の必須情報なので、最初から書式に記入されている。 例: source: APNIC 3. Autonomous System Number RequestのPersonテンプレートの記入方法 ----------------------------------------------------------- PERSONテンプレートのフィールドへの記入が必要なのは、APNIC NICハンドル を要求する場合、または既存のPERSONオブジェクトに関する連絡情報を変更す る必要がある場合だけである。管理連絡窓口および技術連絡窓口がすでに APNIC NICハンドルを持っている場合は、新たなAPNIC NICハンドルを請求せず に既存のハンドルを使用されたい。 PERSON: このテンプレートで指名する人の氏名を記入する。'Dr'、'Prof.'、'Sir'など の肩書きや敬称は使用せず、必ずフルネームを記入していただきたい(頭文字 は不可)。氏名は、その人が書簡の宛名等で通常表記される形式を使用するも のとする (たとえば、姓が先で名が後か、名が先で姓が後かなどは、所属する 国の習慣に従う)。PERSONテンプレートにはPERSONフィールドが1つだけ必要で ある。 例: person: John E Doe ADDRESS: 国際郵便に使用する完全な住所を記入する(ただし、国名は下記のCOUNTRYフィー ルドに記入するので不要)。下記のように、住所の各構成部分にそれぞれ1行ず つ使用するものとする。 例: address: Terabit Labs Inc. address: Industrial Estate North address: North Perpendicular Road 12 address: NL-1234 Northtown COUNTRY: 連絡担当者に該当する2文字のISO 3166国別コードを記入する。国名または3文字のISO 3166国別コードを使用してはならない。担当者の住所に該当するISO 3166コードが分からないときは、下記にアクセスして、APNICが提供するISO 3166コードのリストを参照されたい。 ftp://ftp.apnic.net/apnic/docs/iso-3166.txt COUNTRYタグはすべてのPERSONテンプレートに記入する必要があり、1テンプレー トにつき1つの国だけを記入するものとする。 例: country: JP PHONE: このテンプレートで指定する人の職場の電話番号を、貴国における国際電話番 号表記に従って記入する(ただし、国際電話回線への接続の際に必要なプレフィッ クスは付けない)。国際電話による正しいダイヤル番号の一部として必要とさ れる場合を除き、市外局番/市内局番には先行ゼロを付加しない。電話番号の 形式は次のとおりである。 +<国別番号>-<市外/市内局番>-<交換局番号>-<加入者番号> 内線番号が必要な場合は、"ext <内線番号>"を付加する。ext 以外の略称('x' 等)を内線番号の表記に使用してはならない。電話番号は複数あればその方が 望ましい。その場合、各電話番号にそれぞれ 1行を使用し、該当担当者にとっ て便宜性の高いものから低いものへの順に記入する。 例: phone: +81-20-1233-4676 phone: +81-20-1233-4677 ext 4711 FAX-NO: 該当担当者のファックス番号を、貴国における国際電話番号表記に従って記入 する(ただし、国際電話回線への接続の際に必要なプレフィックスは付けない)。 国際電話による正しいダイヤル番号の一部として必要とされる場合を除き、市 外局番/市内局番には先行ゼロを付加しない。ファックス番号の形式は次のと おりである。 +<国別番号>-<市外/市内局番>-<交換局番号>-<加入者番号> 複数のファックス番号があればその方が望ましい。その場合、各ファックス番 号にそれぞれ1行を使用し、便宜性の高いものから低いものへの順に記入する。 該当担当者用のファックス番号がない場合は、このフィールドはブランクのま までよい。 例: fax-no: +81-20-1233-4678 E-MAIL: 該当担当者の電子メールアドレスを記入する。電子メールアドレスは、インター ネットを介して到達できる、完全修飾ドメイン名付きの有効なRFC-822アドレ スでなければならない。インターネットを介して到達可能なEメール接続機能 がない場合は、このフィールドはブランクのままにする。複数のEメールアド レスを記入してもよい。その場合は、各アドレスにそれぞれ1行を使用し、最 も便宜性の高いものから低いものへの順に記入する。 例: e-mail: johndoe@terabit.na NIC-HDL: NICハンドルは、インターネットレジストリデータベース内で同名の人々を区 別するための固有な識別子である。NICハンドルはレジストリにより割り当て られる。現在ハンドルを持っていない場合、ハンドルの作成はしないでいただ きたい。後述する「APNIC NICハンドルの取得」の項に示す手続きをとれば、 ハンドルは自動的に生成される。APNIC NICハンドルを持ってはいるが、それ を覚えていないという場合は、このフィールドはブランクのままにし、申請書 のADDITIONAL COMMENTSのセクションにその旨を記入されたい。他のレジスト リ(たとえばInterNIC)から割り当てられたNICハンドルを持っている場合は、 NIC-HDLフィールドはブランクのままで、とりあえず完全な形のPERSONテンプ レートを作成していただきたい。現在、各地域レジストリはこの種の情報を共 有する方法を模索しているが、まだソリューションを実現するに至っていない。 例: nic-hdl: JD401-AP REMARKS: 注釈属性には、このアドレス空間について、他のどの属性によっても表現でき ないすべての注釈情報が含まれる。複数の行を使用できるが、データベースの ユーザに特別な情報を提供することのみを目的とし、必要最小限の範囲で使用 していただきたい。 例: remarks: -pager can be used for paging. CHANGED: このテンプレートを記入している人のEメールアドレスと、YYYYMMDD形式の現 在の日付を記入する(YYYYは年、MMは月、DDは日で、空白桁にはすべて0を記入)。 これが新規のPERSONオブジェクトである場合は、各PERSONテンプレートにつき 必ずCHANGEDタグが1つ必要である。 例: changed: johndoe@terabit.na 19950225 MNT-BY: APNICが割り振る保守担当者IDを入力する。保守担当者IDは、MNT-BYフィール ドによりプロテクトされたオブジェクトを誰がアップデートできるかについて、 ある程度の認可権限を持つ。保守担当者IDを持っていない場合は、このフィー ルドはブランクのままにしてもよい。その場合は、デフォルトの保守担当者 ID(認証プロテクションの機能を持たないもの)が作成される。あるいは、 APNIC Maintainer Object Request書式を使用して、保守担当者IDを請求する こともできる。この書式は下記より入手できる。 ftp://ftp.apnic.net/apnic/docs/maintainer-request MNT-BYタグの数は、1つの要求テンプレートにつき0個でも1個以上でもさしつ かえないが、指定するMAINTAINERオブジェクトはAPNIC登録データベースにす でに存在しているものでなければならない。 例: mnt-by: MAINT-FOO-AP SOURCE: 情報のソース。APNIC書式の場合、これは常にAPNICである。これはデータベー ス内の必須情報なので、最初から書式に記入されている。 例: source: APNIC 4. 補足注意事項 ------------------- 4.1 ASとは ASは、明確に定義された単一のルーティングポリシーを持つ1つまたは複数の ネットワーク運営組織が運営する、インターネットネットワークのグループで ある。ASは、通常、自身のASの内部でルーティング情報を交換するときは、1 つまたは複数の内部ゲートウェイプロトコルを使用する。 ASにはそれぞれ固有な番号が付けられており、この番号は、外部ルーティング 情報(つまりAS相互間ネットワーク到達可能情報)の交換のため、および AS自 体の識別子として使用される。AS間のルーティング情報の交換には、BGPなど の外部ルーティングプロトコルが使用される。 ASという用語は、同じ包括的管理の傘下にある一組のネットワークをグループ 化する簡便な手段と混同されることが多く、そのネットワークグループ内には さまざまの異なるル[ティングポリシーが存在していると誤解されがちである。 しかし、1つのASは1つのルーティングポリシーしか持つことはできない。 APNICが組織にAS番号を割り振るのは、その組織が、きわめて近い将来(たとえ ば1〜2週間以内に)自己のサービスプロバイダとは異なるルーティングポリシー を持つことになる場合に限られる。 最悪の場合、各IPネットワーク番号につき1つずつASが生じることにもなりか ねないので、無用なASの作成を極力回避するために、簡潔かつ整然とした形で ASの作成を行う必要がある。そのためには、下記に示すASの作成および割り振 りに関する一般原則に従って、ある程度の設計のしなおしが必要になることが ある。しかし、これが、必要なルーティングポリシーを何らかの形で実装する ための現実的な唯一の方法である。 一般原則としては、すべてのIPネットワークが同じルーティングポリシーに準 拠していることを条件として、1つのASに可能な限り多くのIPネットワークを 含めることが重要である。 4.2 確かにAS番号が必要かどうかを確認する方法 ASの作成が必要とされるのは、他のASとの間でルーティング情報を交換する場 合だけである。一部のルーティングプロトコルの実装では、ルーティングプロ セスを識別するためのタグ付けの一形式としてAS番号が使用されている。ただ し、他のASとの間で実際にルーティング情報を交換しない限り、このタグは固 有なものである必要はないという点に注意すべきである。 1つのIPネットワーク番号は、ただ1つのASに所属することができ、また所属し なければならない。これは、インターネット内の各ポイントにおいて、特定の ネットワーク宛のトラフィック用のルーティングポリシーが1つだけ存在し得 るという事実に起因している。2つのASの間において対等の関係で、たとえば2 つのAS間の境界で使用されるネットワークの場合は、このIPネットワーク番号 が実際にどのASに含まれるかについて明確に認識する必要がある。 カスタマネットワークがすべて単一のサービスプロバイダに接続される単純な ケースでは、そのカスタマのIPネットワークはそのサービスプロバイダのメン バとするのが妥当である。ルーティングポリシーの点から言えば、カスタマの IPネットワークはサービスプロバイダと同じポリシーを持つものであり、ルー ティング情報について区別する必要はまったくない。この考え方は、最初は少々 異質なものに見えるだろうが、しかし、1つのルーティングポリシーを標榜す るものとしてのAS番号の使用と、何らかの管理を目的とするASの利用形態との 相違を明確に表している。 1つのネットワークが、ルーティングポリシーの異なる複数のASに接続される 場合は、独自のASを作成する必要がある。2つのサービスプロバイダに接続さ れるマルチホーム接続のカスタマネットワークの場合は、1つのカスタマネッ トワークにつき少なくとも2つの異なるルーティングポリシーがある。この場 合は、カスタマネットワークは単独のASの一部となる必要があり、そのASはど のサービスプロバイダのASからも区別されることになる。これにより、カスタ マは、異なるサービスプロバイダに対してそれぞれ異なるポリシーおよび優先 順位の概念を持つことができる。これが、ネットワーク運営組織が独自のAS番 号を作成すべき唯一の場合である。 5. APNIC NICハンドルの取得 -------------------------------- PERSONテンプレートに記入する場合、またはAPNIC登録データベース内の他の オブジェクト内の人物を参照したい場合は、APNIC NICハンドル('nic-hdl:') を使用する必要がある。NICハンドルは個々の人物に付随している固有な識別 子で、同名の人が複数いる場合の参照用として使用できる。APNIC NICハンド ルを取得するには、NIC-HDLフィールドに次のように記入する。 nic-hdl: AUTO-1 (最後の文字は、アルファベットの'l'ではなく数字の'1'である)。これにより、 データベースソフトウェアは、指定された人の頭文字に基づき、APNICハンド ルを導き出し作成する。たとえば、次のpersonオブジェクトを提出したとする (これと同じものをそのまま提出してはならない)。 person: David Conrad address: Asia Pacific Network Information Center address:Level 1, 33 Park Road address:P. O. Box 2131 address:Milton, QLD 4064 country:AU [...] nic-hdl:AUTO-1 [...] この場合、データベースソフトウェアは次の形式のNICハンドルを生成する。 DC###-AP 上記において、###は、DCで始まるAPNIC NICハンドルが固有なものとみなされ る次の使用可能番号である。 上記の代わりに、ハンドルのプレフィックスに使用する頭文字の生成をデータ ベースソフトウェアに任せずに、特定の頭文字を指定することもできる。たと えば次のようにNIC-HDLを指定する。 nic-hdl: AUTO-1 上記の('<'と'>'は不要)は4文字以内とする。データベースソフト ウェアはこれらの頭文字を使用してハンドルを作成する。たとえば次のように する。 person: David Conrad address: Asia Pacific Network Information Center address:Level 1, 33 Park Road address:P. O. Box 2131 address:Milton, QLD 4064 country: AU [...] nic-hdl:AUTO-1RC [...] この場合、データベースソフトウェアは次の形式のNICハンドルを生成する。 RC###-AP 上記において、###は、RCで始まるAPNIC NICハンドルが固有なものとみなされ る次の使用可能番号である。 他のオブジェクト内の同じアップデートメッセージで、同じ識別子(AUTO-1ま たはAUTO-1)を参照として使用することができる。その場合は、デー タベースソフトウェアは、新たに割り当てられたNICハンドルをそのオブジェ クトに入れる。他の番号(たとえば、AUTO-2)を使用して、さらに多くのperson オブジェクトおよび該当の人物を参照するオブジェクトを、1つのEメールメッ セージの中でアップデートすることもできる。たとえば次のようにする。 [...] admin-c: AUTO-1 tech-c: AUTO-2 [...] person: David Conrad [...] nic-hdl: AUTO-1 [...] person: Yoshiko Chong [...] nic-hdl: AUTO-2 [...] この場合、2つの新しいハンドルが作成される。1つはDC###-APの形式で、これ はADMIN-CフィールドおよびDavid ConradのNIC-HDLフィールドに入れられる。 もう1つはYC###-APの形式で、これはTECH-CフィールドとYoshiko Chongの NIC-HDLフィールドに入れられる。 6. 推薦図書 ---------------------- RFC 1771 Y. Rehkter, T. Li, "A Border Gateway Protocol 4 (BGP-4)", 03/21/1995. (Pages=57) (Format=.txt) URL: ftp://ftp.apnic.net/ietf/rfc/rfc1771.txt RFC 1772 Y. Rehkter, P. Gross, "Application of the Border Gateway Protocol in the Internet", 03/21/1995. (Pages=19) (Format=.txt) URL: ftp://ftp.apnic.net/ietf/rfc/rfc1772.txt RFC 1773 P. Traina, "Experience with the BGP-4 protocol", 03/21/1995. (Pages=9) (Format=.txt) URL: ftp://ftp.apnic.net/ietf/rfc/rfc1773.txt RFC 1774 P. Traina, "BGP-4 Protocol Analysis", 03/21/1995. (Pages=10) (Format=.txt) URL: ftp://ftp.apnic.net/ietf/rfc/rfc1774.txt RFC 1786 T. Bates, E. Gerich, L. Joncheray, J. Jouanigot, and others, "Representation of IP Routing Policies in a Routing Registry (ripe-81++)", 03/28/1995. (Pages=83) (Format=.txt) URL: ftp://ftp.apnic.net/ietf/rfc/rfc1786.txt RFC 1930 J. Hawkinson, T. Bates, "Guidelines for creation, selection, and registration of an Autonomous System (AS)", 04/03/1996. (Pages=10) (Format=.txt) URL: ftp://ftp.apnic.net/ietf/rfc/rfc1930.txt RFC 1998 E. Chen, T. Bates, "An Application of the BGP Community Attribute in Multi-home Routing", 08/30/1996. (Pages=9) (Format=.txt) URL: ftp://ftp.apnic.net/ietf/rfc/rfc1998.txt 上記の資料はすべて、APNICのドキュメントストアにおいて、該当URLに示され ているディレクトリから入手できる。APNICドキュメントストアへのアクセス 方法はいくつかある。 1. ホストftp.apnic.netから匿名FTPを利用 ftpアプリケーション(通常単に'ftp'と呼ばれる)を使用し、自分のEメールア ドレスをパスワードとして使用してホストftp.apnic.netに接続する。RFCの場 合は、「ディレクトリ変更」コマンド(一般に'cd')を使用して、'/ietf/rfc' に変更する。APNICドキュメントの場合は、'/apnic/docs'に変更する。次に 「取得」コマンド(一般に'get')を使用して、ファイルを検索する。 2. APNIC FTP EメールゲートウェイからEメールを利用 メッセージのボディーに標準UNIX 'ftp'コマンドを入れたEメールを、' ftpmail@postoffice.apnic.net'に送ることができる。詳しいヘルプが必要な 場合は、メッセージボディに'help'と入れて、Eメールメッセージを' ftpmail@postoffice.apnic.net'に送る。結果はメールで送り返される。 Eメール接続手段を持たない組織が「推薦図書」のコピーを望む場合は、APNIC またはそのローカルレジストリもしくは国別レジストリ、またはインターネッ トサービスプロバイダに連絡して、必要な資料の郵便による送付を要請する必 要がある。ハードコピーバージョンの資料の送付には料金が必要になることが あるので了解いただきたい。 7. 謝辞 ------------------- 本書の大部分は、ヨーロッパレジストリRIPE-NCCのスタッフが 作成したドキュメント、特にRIPE-109からとったものである。